脂肪細胞とダイエット
2023/10/22
こんにちは!
本日は脂肪細胞についてお話しいたします。
脂肪細胞
細胞室内に脂肪滴を有する細胞のこと。
細胞膜には脂肪滴があり、この中には中性脂肪(トリグリセリド)が詰まっています。
これにより体脂肪がもつエネルギーの貯蔵ができるようになります。
エネルギーを取りすぎることで、中性脂肪が溜まりすぎて、脂肪滴が巨大化してしまった状態を肥満と言います。
そのため、脂肪細胞が増えることで肥満になるというよりは細胞内の脂肪滴が巨大化することで肥満となります。
つまりダイエットは、脂肪滴につまった中性脂肪を減らすことが重要となります。
減らすためには
→アドレナリン、ノルアドレナリン(カテコールアミン)の分泌が必須
カテコールアミンが脂肪細胞膜状のβ3受容体に結合すると細胞内のプロテインキナーゼという酵素が活性化され、そうすると脂肪細胞の膜にあるタンパク質、ペリリピンと言われるものが分解され、CGI58がATGLという酵素と結びつきます。
このATGL(脂肪細胞特異的トリグリセリドリパーゼ)が脂肪の分解を促進します。
また、プロテインキナーゼAはHSL(ホルモンセンシティブリパーゼ)を活性化しこれも中性脂肪の分解に参加し、より脂肪の分解を促進します。
つまりβ受容体が多い方が体脂肪は分解しやすいということになります。
この受容体は内臓脂肪に多く、皮下脂肪には少ないです。
また、皮下脂肪には脂肪の分解をストップする受容体もあります。
そのため、内臓脂肪のほうが落としやすく、皮下脂肪の方が落としづらくなってきます。
カテコールアミンの分泌を促す方法
・運動
→適度な運動はカテコールアミンの分泌を促します。
最適な運動量としては、軽く息が上がる程度の強度で、最低週に150分程度、できれば200分以上となります。
・血糖値を低く保つ
カテコールアミンは血糖値を上昇させる働きがあるため、低く保つことで、分泌を促すことができます。
そのためダイエットするときは血糖値を維持できる程度に適度に低糖質にする必要があります。
ただし、低血糖状態になるほどの糖質量だとフラフラしたり、代謝が落ちてしまうため、適度な量が大切となります。
カテコールアミンは副腎から分泌されており、副腎が疲労していると、血糖調整にも難を抱えてしまいます。
ダイエットを成功させるためには、バランスの良い食生活により、質的な栄養不足をなくし、必要な栄養素をしっかり摂るということです。
そうすることで、カテコールアミンがしっかり分泌されて、脂肪の分解に繋がります!
皆さんも是非参考にしてみてください!